2015.07.11 参加する街、川崎

開催概要

第2弾「参加する街、川崎」のテーマは「選挙」。4月12日の統一地方選挙。川崎市議選の投票率は4年前より低下しました(※1)が、「投票率の低下=政治離れ」と端的に結論付けるのは違うと考えています。政治へのさらなる理解を通じて、私たちの街、川崎を一緒に考えませんか。そして、一緒に創りませんか。 

 (※1) 2011年 46.11% → 2015年 41.98% (▲4.13pt)

 

【日時 】2015年 7月11日(土) 12:00-15:30

【場所 】NAGAYAかわさき

【参加費】2,000円

【主催 】チーム川崎モラル・特定非営利活動法人YouthCreate

【参加者】28名

(※2) 参加費には、ランチ・プレゼント代の他に、会場レンタル費用、備品代、ドリンク代等が含まれます。

(※3) チーム川崎モラルには、川崎モラルに向けたフューチャーセッション第1弾「美しい街、川崎」の企画運営メンバーが携わっています。

ゲストの紹介

特定非営利活動法人YouthCreate

代表 原田謙介さん

 

東京大学在学時の2008年4月に20代の投票率向上を目指し「学生団体ivote」を結成。

各党国会議員と学生との飲み会を行う「居酒屋ivote」、メールを活用した「ivoteメールプロジェクト」、全国18箇所で開催「20代の夏政り」等の企画を実施する。2011年6月に引退。2012年3月に大学卒業後も、「政治と若者をつなぐ」をコンセプトに活動を続ける。ブブゼラを購入するほどのサッカー好き。バルカン半島・東欧・南アジア等24ヶ国放浪。元内閣府子ども・若者育成支援推進点検・評価会議委員(2011年7月~)、「One Voice Campaign」発起人。

 

※YouthCreateホームページより引用 http://youth-create.jp/

パネルディスカッションに参加していただいた川崎市議会議員の方々

※五十音順

日本共産党

佐野よしあきさん

川崎区選出

 

46歳

当選回数5回

 

※ホームページより引用 http://www.sano-yoshiaki.jp/

※川崎市ホームページ http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000022150.html

無所属

重冨たつやさん

中原区選出

 

26歳

当選回数1回

 

※ホームページより引用 http://shigetomi-tatsuya.com/

※川崎市ホームページ http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000066853.html

自民党

山崎なおふみさん

麻生区選出


41歳

当選回数4回

 

※ホームページより引用 http://homepage3.nifty.com/naofumi_yamazaki/

※川崎市ホームページ http://www.city.kawasaki.jp/980/page/0000022141.html


開催レポート

【資料】プレゼンテーション&プログラム

 

プレゼンテーション

  • 「川崎モラル」プロジェクトの紹介 (チーム川崎モラル 岡本克彦)
  • 川崎市の投票率の実態など (チーム川崎モラル 吉田史子)
  • YouthCreateの活動紹介 (特定非営利法人YouthCreate 原田謙介)

 

ワークショップ

  • Work1. 吉田史子さんや原田謙介さんの話、川崎市議会議員さんによるパネルディスカッションを聞いて感じたことをポストイットに書いてください。
  • Work2. 吉田史子さんや原田謙介さんの話、川崎市議会議員さんによるパネルディスカッションを聞いて感じたことと理由をグループ内でシェアしてください。
  • Work3. そもそも「街に参加する」とは、どのようなことなのでしょうか。
  • Work4. 私たちの街を、私たちの思いや想いを叶える街にするために、私たちができることは何ですか。
  • Work5. 私たちの街を、私たちの思いや想いを叶える街にするために、私たちができることのキャッチコピーを発表してください。
  • Work6. 私たちの街に参加するための、“私”の宣言を書いてください。

【サマリー】パネルディスカッション

※敬称略


原田:

なぜ、政治家を目指したのでしょうか?

佐野: 

元々は大工を目指していましたのですが、1995年の阪神淡路大震災でボランティア活動をした際、地元のおばあさんからの「ありがとう」という言葉が忘れられず、また、この言葉がきっかけで政治の世界に入ろうと決心しました。

重冨:

大学では航空工学を専攻し、鳥人間コンテストにも出場したりしながら飛行機の整備士を目指していました。モノづくりを探究する当時、本田宗一郎さんが買い出しに自転車を使う妻の負担を軽減するために自転車にエンジンを付けてオートバイを開発したエピソードを知り、誰かのために役立つことを目指したくなりました。より多くの方々に役立つ仕事と考えた結果が政治家でした。

山崎:

団塊ジュニア世代のため、同世代が多く、常に競争ばかりでした。外資系の企業に入社し、現在の倍以上の給与を得ていたものの満足が得られない日々が続き、一念発起し、やりがいのある政治家を目指すことにしました。


原田:

「やりがい」という言葉も出てきましたが、政治家としてやりがいを感じる時は?

重冨:

行政の実態を調べるためには市役所や区役所から資料やデータを提供していただく必要があるのですが、市民だと、中々、提供してもらえないケースがありました。議員になった今では、すぐに資料やデータを得ることができるので行政サービスの改善検討がスピーディになり、議員冥利だと感じていますし、市民の代表として、この優位性を活用することが責務とも感じています。

佐野:

議員は、行政(川崎市の職員)がいない限り、仕事ができないんです。行政はスペシャリスト、議員はジェネラリストで両輪なんです。行政と市民を繋いで生活をより良くするのが議員の役割であり、やりがいと感じています。

議員は、頻繁に生活相談を受ける機会があります。ただし、解決策を提示してはいけないんです。解決策は、相談者自身の中にあります。解決者ではなく、伴走者として、相談者自身が解決できるように寄り添うことにもやりがいを感じています。

山崎:

議員には主として、予算承認、条例承認、行政の監査という役割があります。なので、行政(川崎市の職員)は、監査役である議員を恐れて「先生」と呼ぶことが多いんです。

原田:

「先生」と呼ぶ理由は恐れているからだったんですね。

山崎:

恐れるというのは大げさだったかもしれませんが、選挙で選ばれた市民の代表だから「先生」と呼ぶんですと仰っていた区長さんもいらっしゃいました。区長さんとしては市民全員の声を聞きたいが、実際には不可能。だからこそ、市民の代表である議員の方々を敬って「先生」と呼ぶと仰っていました。


原田:

なぜ、国会議員でなく、市議会議員を選ばれたんですか?

重冨:

国会議員になるための選挙には億単位の資金が必要であり、実際、今の僕には無理です。

僕自身ができる範囲で、かつ、無投票の方々に政治に関心を抱いていただける距離感を考えて市議会議員を選びました。

山崎:

生活者の顔が見える、生活者を感じらながら政治に関わりたいと考えて市議会議員を選びました。

佐野:

川崎を市民一人ひとりが本当に幸せに生きることができる希望の故郷にしたいのです。今のままでは自分が生まれ育った川崎がダメになってしまう。川崎を良くしたいので市議会議員という選択肢しかありませんでした。


原田:

最後に、各自の政策をご紹介してください。

佐野:

市民を幸せにするのが自治体の役割です。今、私たちが安心して生活できるのは、先輩たち(高齢者の方々)のおかげです。ただし、超高齢社会の中、安心した生活環境を築いてくださった先輩たちが生活保障などの不安を感じる社会になってしまっています。先輩たちを尊重し、誰もが幸せに生きることができる、川崎を希望の故郷にしたいと考えています。

重冨:

超高齢社会で人口が減少傾向にある中、人口が増加する政令指定都市としても注目を集めているのが川崎市です。ただし、転入だけでなく、転出する方々も多く、出入りが激しいからこそ、市民の方々が行政に参加するという点でもハードルが高いと認識しています。ハードルは高いですが、「参加する街、川崎」というテーマにあるように、シビックプライドを抱けるような街づくりに努めていきます。

山崎:

芥川賞でピースの又吉さんが注目されていますが、受賞する方がいる一方で、受賞を逃した方もいらっしゃる。知名度先行ではなく、個々人の才能にフォーカスを充てて、ダイバシティ溢れる社会にしていきたいと考えています。ダイバシティ溢れる社会にしていくために「マッチング」「コラボレーション」が大切と考えており、今回、このようなイベントに参加できたことをうれしく思っています。




【写真】グリーンバード川崎駅チームとのゴミ拾い

2015年4月11日に開催した川崎モラル第1弾「美しい街、川崎」同様に、午前中はグリーンバード川崎駅チームと共にゴミ拾い。当日は、デル株式会社(Dell Japan)の方々も参加され、市民の枠を超えて川崎に関連する方々と共にゴミ拾いをしました。

【写真】ワークショップ風景

川崎野菜を使ったランチを楽しみながら自己紹介。

元川崎市議会議員 吉田史子さん、YouthCreate 原田謙介さんによるプレゼンテーション。川崎市議会議員 佐野よしあきさん・重冨たつやさん・山崎なおふみさんによるパネルディスカッション。みなさんの話を聞いた後は、登壇者と参加者が一緒になってワールドカフェ形式でワークショップ。とても熱い時間が過ぎていきました。

【写真】私たちの街を、 私たちの思いや想いを叶える街にするために、 私たちができることのキャッチコピーを 発表してください。

「この街を知ろう!」「呼びかけつづけよう!身近な思い」「はじめの一歩は地元活動から」「個として知る、そして感謝する」「川崎を知り、発信する。まずは自分たちが楽しもう!!」「居心地のよい空間から一歩踏み出す勇気!を応援しよう」

【写真】私たちの街に参加するための“私”の宣言

「地域で対話の場をつくる」「こどもと街を知る!」「また次回」「知られる力」「動き続ける」「次こそは全参加」「月1以上7区のイベントにそれぞれ行く!」「バトンをつなぐ」「紙芝居で笑いの輪をひろげるぞー!」「違うコミュニティに飛び込んでみる!問題意識を行動に移す!」「あいさつをする。(声かけ)」「つながるための場をつくる!!」「川崎のおもしろさを伝えます」「川崎を歩く、感じる、識る、出会う、楽しむ、味わう、喜ぶ」「街の気楽なつながりをつくる」「“お隣さん”から“友達”に」「世間話をする」「知りたい!!を行動に」「街を好きになる」「街の人と話す場をつくる!!」「背スジ伸ばす。」「細く長く活動を続ける」「ペイフォワード、今日の出会いを次に渡そう!」「川崎市議会の傍聴パブリックビューイング開催!!」「批評の、その先に。」「その人の個を知る」

【写真】最後はみんなで集合写真


BLOG

川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」をハフィントンポストに寄稿しました

7月11日(日)に開催した川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」の様子をハフィントンポストに寄稿しました。

 

川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」(前編)

http://www.huffingtonpost.jp/katuhiko-okamoto/kawasaki-evolution_b_7980286.html

 

川崎モラル第2弾「参加する街、川崎」(後編)

http://www.huffingtonpost.jp/katuhiko-okamoto/urban-development_b_7991024.html

0 コメント

【報告】神奈川新聞に掲載されました

7月29日の神奈川新聞に掲載していただきました。タイトルは「住民モラル再考を」。きっと、「最幸のまち」を掲げる川崎市に絡めたタイトルなんでしょうね。再考した結果として最幸になれるように、川崎モラルのワークショップも第3弾、第4弾と続けていきます。

0 コメント

【ランチ】前回はおにぎり、今回は・・・

川崎モラル第1弾「美しい街、川崎」のランチタイムはおにぎりでしたが、今回の第2弾「参加する街、川崎」のランチタイムは川崎野菜を使ったパスタです。みんなでパスタを味わいながら自己紹介をする予定です。

0 コメント

【ご報告】第2弾始動開始!

企業間フューチャーセンター、及び、「こすぎの大学」の岡本克彦(オカポン)です。


4/11(土)のフューチャーセッションから2週間。後援していただいた川崎市へのレポート提出も終え、第2弾に向けた企画検討も始まりました。今日は、NPO法人YouthCreate 代表 原田謙介さんを交えた初回ミーティング。まずは自己紹介からですが、第2弾に向けて企画検討を進めていきますので、ご期待ください。

0 コメント