第3弾「食で育む街、川崎」のテーマは「食育」。川崎市をはじめとして人口の都市集中が進み、都市生活の利便性は高まるばかりです。高まる利便性の中、この機会を通じて、手間暇かけた慈しみ志向の食について一緒に考えませんか?
<開催日時等>
【日時 】2015年11月28日(土) 12:00-15:30
【場所 】NAGAYAかわさき
【参加費】2,000円 ※ランチ・プレゼント付き (※1)
【参加者】27名 ※ゲスト・主催者含む
【主催 】チーム「川崎モラル」
(※1) 参加費には、ランチ・プレゼント代の他に、会場レンタル費用、備品代、ドリンク代等が含まれます。
<当日のプログラム>
12:00-13:00 ランチをしながらの自己紹介、「川崎モラル」プロジェクトの概要紹介
13:00-13:20 イントロダクション
13:20-14:10 ゲストトーク
14:10-14:20 休憩
14:20-15:10 ワールドカフェ形式による気づき共有とアイデア創出
15:10-15:30 グループ発表、及び、アクション宣言
「小泉農園」小泉博司さん
川崎市宮前区で野菜だけでなく、いちご、加工品など農業の可能性を広げる小泉農園の三代目。また農園を地域の交流のHUBとも捉え、自身の畑で「農園フェス」を主催し、都市農業の新しい可能性を見出した。
「ワクワクワーク」代表 菅野のなさん
神奈川県横浜育ち。川崎市在住。モンテッソーリ教育系幼稚園出身。東京造形大学デザイン学科卒。
2007年管理栄養士である母と共にオーガニック料理教室「ワクワクワーク」を設立。現在管理栄養士を中心とする 5 名のチームを代表としてまとめている。「初心者でも簡単に作れるメニュー」と「心の書き出しワーク」を行う料理教室としては珍しい内容が話題を呼び、多くの人を魅了。2010年から開講中 の「食と心のバランス講座」では全期満席となるなど多くのファンを獲得している。ママ向け講座としては、「食からたのしむ自然育児講座のびのび」「赤ちゃんからはじめる食育講座」、「これから働くママと赤ちゃんのための食育講座~保育園入園準備編~」、親子向け講座としては「食育クイズ体験!教室」などを開催、依頼が殺到している。ママたちの「食」の個別相談も延べ 500 件以上。有機宅配の「oisix」のレシピ提供を始め、学習塾 「湘南ゼミナール」運営のWEB サイト内にてコラム連載するなど、幅広く活動中。
プライベートでは、5歳の女の子、1 歳の男の子のママでもある。nona は本名。野に咲く菜の花の意味で、漢字にすると野菜!(やさい!)となり、ひらがなの名前となりました。
食農教育コーディネーター 清水まゆみさん
食農教育コーディネーターとして出前授業のサポートやライターとして全国の学校現場を取材してまわる。川崎市に住んで30年。20代の息子2人は独立。
市内では市民活動センターの市民記者(神奈川新聞川崎版「市民発」)、宮前区市民活動「農あるまちづくり委員会」などの地域活動に参加。
川崎モラル第1弾・第2弾に参加していただいた方にはシリコンバンドをプレゼントしていましたが、今回の第3弾では缶バッジを予定しています。デザインは若干変更になるかもしれませんが、楽しみにしていてください。
シリコンバンドや缶バッジを通じて、川崎モラルを広げていただければ、うれしいです。
【資料】プレゼンテーション&プログラム
プレゼンテーション
ワークショップ
話題提供① 中学校給食とお弁当 (チーム「川崎モラル」 吉田史子)
中学校給食って誰のため?
川崎市の中学校への給食の導入は、長年の希望だったんです。私も市議会議員時代に導入に賛成していました。給食導入の議案が提案される度に、阿部前川崎市長は「お弁当づくりなどを契機として食に関する興味関心を抱き、将来にわたって健全な食生活を自分自身で実践できる人間に育つことを願っております」と一貫して答弁していました。
思春期・反抗期で多感な子どもと親のコミュニケーション機会である「お弁当」。多額の予算を使ってまで給食を導入する必要があるのか?と阿部前市長は訴え続けていました。
中学校給食導入に掛かる費用
2017年度から中学校給食が導入されます。川崎市の北部、中部、南部に学校給食センターを設立する。南部は22校に約15,000食を配食する。契約金は約154億円。川崎市は「給食の財源は確実に確保する」「他の行政サービスの質が低下しないよう適切に財政計画に基づく市政運営を行う」と説明。
※東京新聞(2015年10月14日)より
親と子どもで異なるランチタイムのニーズ
2014年に川崎市教育委員会が実施した調査「中学校のランチタイムに何を食べたいですか?食べさせたいですか?」。
保護者は、1位「小学校のような給食」(79.5%)、2位「家で作った弁当」(13.3%)。
子ども(中学1年生・小学6年生)は、1位「家で作った弁当」(49/6%)、2位「小学校のような給食」(28/2%)。
主婦の家事実態調査「時短は手抜きでなく、知恵」
ソフトブレーン・フィールドさんによる「主婦の家事実態調査」(2013年2月)。時短したい家事の1位は「炊事」(59/9%)。働くママが増えてきて、炊事を時短したいというニーズは大きいんです。時短したからと言って愛情が少ない訳ではないんです。時短は手抜きでなく、知恵なんです。忙しいママのために、夕食の食材宅配サービスを利用しても良いと考えているパートナー(パパ)も多いという調査結果もあります。
キャラ弁と嫌がらせ弁当
衛生上の問題もありますが、親子のコミュニケーション手段になっている「キャラ弁」。最近では「嫌がらせ弁当」も登場。ママから思春期・反抗期で多感な中高生の子どもへのメッセージ。コミュニケーション機会の減少をお弁当で補完しているんですよね。
空っぽのお弁当箱を洗っている私って幸せかも
中学生の息子がお弁当を残さず食べて帰ってきて、空っぽのお弁当箱を洗っている私って結構幸せかも!?、と思うようになってきました。
思春期・反抗期の息子と話す機会が減ってきた中、空っぽの弁当箱を洗っていることに喜びを感じますし、時々、息子が「今日のお弁当、美味しかったよ」と言ってくれることもあるんです。
手間暇と気持ちのバランス。中学校給食の導入を推進してきた市議会議員時代の私。本当にそれでよかったのか?と思う時もあります。正しい答えがある訳ではないんです。色々な考えがあります。色々な背景や生活環境があります。今日、悩みながらプレゼンテーションさせていただきました。ありがとうございました。
話題提供② パネルディスカッション (小泉農園 小泉博司さん、食農教育コーディネーター 清水まゆみさん、チーム「川崎モラル」 田村寛之)
「川崎=野菜」というイメージがない理由
チーム「川崎モラル」 田村寛之 (以下、田村)
川崎の野菜に出会ったのは「小泉農園」小泉博司さんとの出会いでした。僕が川崎の野菜に関する歴史を学ぶ時に相談するのが清水まゆみさん。
そんなお二人にいきなりの問いかけとなりますが、「川崎=野菜」というイメージがないのはなぜでしょうか?
食農教育コーディネーター 清水まゆみさん (以下、清水)
川崎でも多摩地区で野菜が生産されているものの、川崎市内に流通していないのが理由の一つと考えます。生産よりも流通に課題を抱えている。他地域と比較しても、川崎の農家は小泉さんに代表されるように意識が高い方々が多いんです。
小泉農園 小泉博司さん (以下、小泉)
「青森県の名産は?」と聞かれると「りんご」と答えますが、長野県は多くの野菜の産地ですが「長野県の名産は?」と聞かれて「野菜」と答える方はいないと思うんですよね。川崎も梨や宮前区のメロン、小松菜やほうれん草などの葉物も採れますが、それぞれの野菜の産地のイメージを伸ばすこと、例えば、「川崎=イチゴ」というようなイメージを醸成することが大切なんでしょうね。
話は変わりますが、野菜のバイヤーさんが仰っていた話。日本一美味しいレタスは八ヶ岳産とのことなのですが、川崎でレタスを食べるのであれば、小泉農園のレタスの方が美味しいと仰るんです。理由は流通。八ヶ岳から川崎まで運ぶ間に鮮度が落ちて美味しくなくなってしまう。なので、産地だけでなく、鮮度という指標も加えて、美味しい野菜を消費者の方々に届けることを意識していきたい。
「農園フェス」を始めたきっかけ
田村
そもそも、「農園フェス」を始めたきっかけ、そして、開催し続けている理由は?
小泉
「農園フェス」を始めたきっかけは、3つのパターンで話せるんですよね(笑)。
小学生の前で話すパターン、消費者の方々に興味を抱いていただきながら話すパターン、そして、本音のパターン(笑)。
田村
それでは、本音のパターンで(笑)。
小泉
登戸のレストラン「カプリシュー」さんにイチゴを卸していたのですが、カプリシューさんが小泉農園さんでイベントを開催したいと常々仰っていたんですよね。イベントを開催していいけど、その代わり、自分は飲み食い無料を条件に(笑)。
ちょっとした料理と、ちょっとしたお酒を飲むのにレストランに行くじゃないですか。だけど、気持ちいいからといって、帰りの街中でくつろぐことはできないですよね?おいしい食事やお酒を楽しんで、自然の野山で夜空を見ながら寝る、そんなことをしたかったんですよね。
田村
なるほどね(笑)。清水さんは、農園フェスの役割をどのように考えていらっしゃいますか?
清水
農業体験の取材をすることが多いのですが、65歳くらいの男性が「こんなに楽しい体験はなかったよ。これまで農園には自分たちしか入ることはなかったし、入れることもなかったけど、子どもたちを招いたら、子どもたちがこんなに喜んでくれるとは思わなかった。喜んでいる姿を間近に感じられることが、こんなにうれしいことなんだね。」と仰っていたんです。農家の方々って、他の職業の方々と違って、社会との接点が少ないんですよね。畑を開放したら、周辺地域の方々が訪れるようになって、自分の視野も広がるようになった。自分だけでなく、訪れる方々の視野も広がるという好循環が生まれたんです。
田村
念のために補足しておきますが、基本的に農園は非開放なんです。病原菌や害虫を招き入れる恐れがあったりするからなんです。一方で、農園(生産緑地)には防災の機能があって、万が一、災害があった場合、農園に避難していいという条例があるんです。ただし、普段から農園との接点がなければ、避難するのも躊躇してしまいますよね。なので、農園フェスを通じて、農園を身近に感じていただきたいという思いもあるんです。この思いに川崎市も賛同してくださり、農園フェスに後援してくださっているんです。
小泉農園の将来ビジョン
田村
川崎で新規に就農される方は減少していて、また、固定資産税の問題等もあり、農業を継続していくのは厳しい環境です。そのような中、小泉農園は、今、何代目ですか?
小泉
16代目か17代目ですね。
会場
すごーい!
小泉
いやいや、僕でなくて、ご先祖様がすごいんです(笑)。
田村
小泉さんが、時々、真顔で言うことがあるんです。農地にマンションを建てるのは簡単ですが、子どもたちや後世に残したい風景を自らの手で消してしまうのは嫌だと。そんな熱い気持ちを抱く小泉さん、そして、小泉農園のビジョンをお聞かせください。
小泉
特に何もビジョンはないんですよね。先ほどの農園フェスの話を聞いてくださったから、わかりますよね?(笑)
農園フェスのコンセプトは自分だけど、それを一緒に実現してくれる仲間、そして、そこに集まってくださる方々がストーリーを作って、紡いでいってくださるんですよね。そのストーリーを聞いた方が、また、集まって、そして、新しいストーリーを紡いでくださる。
小泉農園ではイチゴも栽培していますが、イチゴもなんとなく栽培し始めたんですよね。20代前半だった頃、イチゴの採算性が良いと言われて始めたのですが、そんなことはなく、多くの借金を抱えてしまった苦い経験があります。だけど、今は、イチゴを卸しているカプリシューさんや、いちご狩りツアーを企画してくれた田村さんたちとの出会いを通じて「農園フェス」など、当時は想像もしなかった新しいストーリーが生まれている。
最近、福田牧場さんと野菜や果物を使ったアイスクリームの共同検討を始めたですよね。福田牧場さんは牛乳がメインなのでソフトクリーム屋さん、小泉農園は野菜や果物がメインなのでジェラート屋さん。ジェラート屋さんをオープンしたものの、今、そのジェラート屋さんのストーリーづくりを手伝ってくださる方を募集中なんです。
さらに、今、建設中の自宅があるんですが、コミュニティスペース的に開放しようと考えています。毎日、人が集まると大変なので(笑)、週に2~3日間は開放しようと。日替わりでシェフが来る農家レストランなどをオープンできるといいなぁーって。
また、川崎の臨海部に「イチゴーランド」を開設したいと考えています。企業が撤退した跡地に大規模なイチゴ農園を作りたいと、父親と話しています。
会場
(笑)
田村
みなさん、笑っていますが、小泉さんは本気ですからね。2年前からずっと話していますから。先ほどまでの農園フェスやジェラート屋さんも実現し、自宅をコミュニティスペースとして開放されようとしている小泉さん。この延長線にあるイチゴーランドも本気なんです。
小泉
川崎には農地はあるのですが、産業廃棄物が散乱していたりして、農地として機能していない場所も多々あるんです。なので、新規就農を検討されている方を育成する場としても機能させたいと考えています。
中学校給食の導入にあたって
田村
先ほど、吉田さんから中学校給食の導入に関して課題提起がされましたら、清水さんはどのようにお考えですか?
清水
現場を取材して『月刊学校給食』に川崎市の中学校給食導入の道のりを寄稿させていただいています。中立の立場で事実を伝えるのが私の役割です。
さて、「33,000」。この数字は何でしょうか?
川崎市の中学校給食で必要とされる1日あたりの配膳数なんです。
次に、「1,417」。この数字は何でしょうか?
川崎市で一番生徒数が多い中学校「西中原中学校」の生徒数なんです。実は、川崎市で一番ではなく、全国で一番なんです。
「33,000」「1,417」共に圧倒される数字ですよね。圧倒される規模感故に行政側(川崎市)の意気込みも並々ならぬものを感じます。なので、中学校給食を導入するにあたっては良い結果を残してほしいです。
現在、給食を試行導入している中学校があります。ぜひ、みなさんも、この中学校の反応や反響を注視して、一緒に考えていただくとうれしいです。
田村
現場に根ざしたすごい情報量ですね。清水さんは何者なんですか?
清水
私は、とにかく「現場」が大好きなんです。すべてを自分の眼や耳で確かめたいんです。そして、本物の情報をみなさんに届けていきたいんです。
今日も参加してくださっている栄養士の下橋さんが勤務される小学校に訪問して給食の現場を取材させていただきました。下橋さんたち関係者のみなさんがすごい努力をされている姿に感銘を受けつつも、世の中の方々は、その姿を知らないんですよね。情報が発信されていないし、届いていないことが問題だと思っています。なので、これからも「現場」の声を届けていくようにします。
地場野菜とブランド野菜
田村
地場野菜については、どう思いますか?
小泉
井戸端会議が地域コミュニティの原風景として描かれることって多いですよね。農業関連では、日本では縁農」と言われています。
例えば、農家の方が黙々と作業している農園。一方で、地域の方々が訪れて、農家の方と笑顔で話しながら作業している農園。どちらの農園の野菜の栄養価はほぼ変わらないものの、きっと、後者の方の野菜を選択したいと思いますよね。
なので、井戸端会議のように、農園フェスに集まってくださる人々が住まわれている範囲が地場なんでしょうね。
田村
川上村のレタスはブランド野菜で、レタス農家は年収が2,000万円以上と言われています。ただし、川上村から少しでも外れると、一気に値落ちしてしまいます。地場野菜を考える際、僕は、ここに違和感を抱いています。
会場のみなさんが「川崎野菜」を考える一助になったのであれば、うれしいです。そして、清水さん、小泉さん、ありがとうございました。
話題提供③ 食育 (ワクワクワーク 菅野のなさん)
ワクワクワーク
武蔵小杉や川崎を中心にオーガニック料理教室やママと子どものための食育講座「ワクワクワーク」を開講しています。 2007年6月に設立し、今までの生徒さんは述べ1,000人以上。多くのママと赤ちゃんに支持されています。
今の体と食のチェック9項目
吉田史子さんのプレゼンテーションや、小泉博司さん・清水まゆみさん・田村寛之さんのパネルディスカッションを通じて、みなさんも色々な気づきがあったと思います。これからは「食」を自分事として考えていただきます。
以下の9項目、いくつチェックできますか?
□食事に気をつけている。
□お料理を作ることが好き。
□食事はよく噛んでいる。
□体重をある程度維持している。
□夜更かしはしない。
□朝、気持ちよく起きることができる。
□旬の野菜を食べている。
□いただきます・ごちそうさまのあいさつをしている。
□食卓を楽しく囲んでいる。
7~9項目の方は、健康を保っていらっしゃると思います。
4~6項目の方は、もう少し気をつけていただきたいですね。
4項目未満の方は、ご自身も体調に不調を感じているのではないでしょうか。
日々、起きた時から疲れていることはないでしょうか。
今日のお話しを通じて、一つでも項目が増えてくださればうれしいです。
食事に気をつける。
油は控える、サラダを多く食べる等、自分の食に対する「意識」に対する項目なんです。
今日のイベントでは川崎野菜を中心に多くの野菜を採られたという方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも、このくらいの野菜の量が標準なんですよ。
お料理を作ることが好き。
料理を楽しむことで健康な食事を「継続」できるようになります。痴呆防止にも効果があります。
食事はよく噛んでいる。
消化を促進して「身体に負担をかけない」ことにつながります。
体重をある程度維持している。
これも「意識」や「意志」に対する項目なんです。一週間に一度は体重を測定することで、自分の健康を意識してください。
夜更かしはしない。
良質の睡眠。成長ホルモンの分泌がいいのは10時~2時。夜2時前には就寝してください。
朝、気持よく起きることができる。
健康の「証拠」なんです。朝、気持よく起きれないのには理由があるということなんです。
旬の野菜を食べている。
「たくさん採れている=旬である、ということなんです。スーパーで大量に販売されている野菜は旬であるという目印なので、ぜひ、積極的に食してください。
いただきます・ごちそうさまのあいさつをしている。
食べ物への「感謝」の気持ち。今から食べるという身体への「けじめ」でもあるんです。
食卓を楽しく囲んでいる。
家族や友人と一緒に食べることで、お互いに食に対する「ケア」にも繋がるんです。
You are what you eat.
この言葉をご存知ですか?「You are what you eat.」
「何を選んでどう食べてきたかは 、すでに、あなた全体となって現れている。」 「食べたもの以上のものにはなれない」 ということなんです。あなた自身の糧になるものを食しているか?ということを、ぜひ、意識してください。
食生活改善3つの簡単なこと
どの世代の方々にも取り組んでいただきたい食生活改善の3つのことをご紹介します。
□本当に食べたいものを選ぶ。
□ひと手間を習慣に。
□食を丁寧に、大切に考える。
本当に食べたいものを選ぶ。
脳でなく、身体が本当に必要としているものを食べてください。脳だとケーキとかを選んでしまうと思うのですが、身体が必要としているものを考えて摂取してください。だからといって拘りを持ちすぎると、食べられるものが制限されて辛くなります。なので、「今、できること」を見つめて無理せずに取り組んでください。
また、いつもと違う選択肢も楽しんでください。例えば、今日、川崎野菜の理解を深めたと思うのですが、今度、スーパーで川崎野菜を見つけたら、自分の生活に取り入れることを考えてください。「買い物=経済」「買い物=自分の選択(意志)」なんです。気づきを大切にして、生活の幅が広がると、自分も地域も豊かになるはずです。
ひと手間を習慣に。
朝食のために15分早く起きることが大変だったら、前日の夕食で準備をするのも一つのテクニックなんです。夕食の時にひと手間加えて、例えば、1.5倍準備することで翌日の朝食になるんです。
また、朝食を考えるのも結構大変ですよね?家族に「パンとご飯、どちらがいい?」と尋ねるではなく、「どんなパンがいい?どんなご飯がいい?」と尋ねると家族間のコミュニケーションにもなるし、また、朝食への意識も高まり、バリエーションも広がるはずです。
ワクワクワークでは簡単にできることを毎日積み重ねてくださいと伝えています。生活は毎日の積み重ねなので、つまり、ひと手間を習慣化することは、丁寧に生きることに繋がるはずなんです。
食を丁寧に、大切に考える。
食を丁寧に扱うということは、自分の身体を丁寧に扱うということ。
自分の身体を丁寧に扱うことを目的に、川崎野菜(地場野菜)を食したり、農園フェスに参加して、食への関心や意識を高めてくださるとうれしいです。
また、何を食べるか?ということを考えるということは、何を食べないか?ということを考えること。美味しくないものを食べ続けないで、美味しいと思えるものを食べるようにしてください。
私と川崎の繋がり
ワクワクワークで料理教室を開催していると参加者の方から農園に連れて行ってほしいというリクエストがあるんです。当初は千葉や相模原で縁農していたのですが、いかんせん遠く、多くの機会をつくることができなかったんです。以前、横須賀で八百屋CAFEヤサイクル( http://www.yasaicle.com/ )をされていた田村さんと出会ったのですが、最近、グリーンバード川崎駅チームで活躍されている田村さんに再会し、はぐるま稗原農園さんで開催した「農園フェス」に参加し、料理教室だけでなく、食というキーワードでの活動範囲が広がりつつあるんです。アンテナを高くしていると、人や地域との繋がりができるので、ぜひ、みなさんもアンテナを少しでも高くされると良いと考えます。
【写真】ワークショップ風景
川崎モラル第1弾同様に、おにぎりワークショップによるランチを楽しみながら自己紹介。新鮮な川崎野菜をふんだんに使用したおかずに、参加者の方々のお箸が進みます。
ランチの後は、ゲストによる3つの話題提供「中学校給食とお弁当」「パネルディスカッション」「食育」。ゲストの話を聞いた後は、登壇者と参加者が一緒になってワールドカフェ形式でワークショップ。食の理解が深まる時間が過ぎていきました。
【写真】これからも大切な人と川崎で暮らし続けるために、私たちが食を通じてできることは何ですか。キャッチコピーを考えて発表してください。
「食濃」「農知活育」「旬を通じて、目からウロコの旬感をつくる!」「都会の住、田舎の食」「川崎農縁」「なぜ食べる」
【写真】「食で育む街、川崎」に向けた“私”の宣言
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